交通事故の過失割合
交通事故には加害者と被害者がいるわけですが、過失というものが常に加害者側にだけ問われるかというとそうではありません。
車のわき見運転をしていれば、運転者が過失を問われますし、歩行者が赤信号で飛び出せば、歩行者が過失を問われます。
交通事故では、お互いの不注意の割合を「過失割合」と言います。
過失割合は交通事故事件において重要な問題です。保険会社との示談交渉だけではなく、訴訟となっても過失割合が賠償金額に直接反映されます。被害者が受けた損害は、過失割合相当分だけ支払われなくなるのが原則です。
そのため、交通事故での過失割合が一割の違いでも問題になるのです。
過失相殺
交通事故の状況によっては被害者にも過失が問われることがあります。被害者の過失の程度によって全損害のうち一定の割合について加害者は請求できなくなります。これを過失相殺といいます。
過失割合の認定方法
交通事故の過失割合は、「交通事故の状況」を「過去の判例等」に照らし合わせて決めるケースが多いです。 ただ、事実関係を巡って争いがある場合など、簡単には決まらないこともあります。
警察は、事故の責任はどちらにあるかを決めるだけで、過失割合そのものは判断しません。 従って、過失割合は両者の話し合いにより決定され、それが損害賠償の算定基準になります。
加害者や相手の保険会社の言い分がおかしいときは、 交通事故の状況について、事実と違うことを話しているときか、 または、交通事故の状況に基づいて説明された過失の割合に納得がいかないときです。
事故の状況について、相手が事実と違うことを話しているときは、 こちらの言い分を裏付ける証拠が必要です。 交通事故においては、真っ先に警察を呼ぶようにしてください。 目撃者がいれば、証言してもらってください。
過失の割合に納得がいかないとき
事故の状況で、加害者と被害者が概ね言い分の食い違いがない場合であっても、過失割合について、 相手の保険会社から示された割合に納得がいかないというのもよくある話です。
保険会社は、交通事故の問題を扱うことを専門にしていますから、被害者は反論が難しくなってきます。
そんなときは、交通事故専門の弁護士にご相談ください。被害者の代わりに、保険会社との交渉を進めてくれます。
交通事故に初めて遭った被害者様は、過失割合のことでわからないことがある思います。当事務所では、交通事故直後から専門スタッフや弁護士がサポートいたしますので、お気軽にご連絡ください。
